地球科学高等実習・地球科学フィールド高等実習

「地球科学フィールド高等実習 I, II, III」および「地球科学高等実習 A, B, C」 (博士前期課程対象) のうち, 「国内での地質巡検」の楠橋担当分 は, 学部の巡検とは実施方法が異なります。 また,同じ科目の他の実習とも方法が異なっています。 以下の実習要領を理解した上で履修希望を出してください。

まず,巡検は産業技術総合研究所等の 5 万分の 1 地質図幅が出版されている地域から 1 つ選んで, その範囲でおこないますが,その地域は予め教員側で設定しているわけではありません。 どの図幅の範囲へ行くかは,履修が決まった時点で,履修者によるくじ引き等の方法で決定します。 その際に対象とする図幅の地域は,予算等の事情を考慮してある程度絞っても構いません。 ただし四国のみを対象にすることは基本的に考えていません。 また,くじ引きで候補をいくつか決めて,最終的にその中から選ぶことも可としますが, 候補数はあまり多くてはいけません。

複数の履修者がいる場合には代表者によるくじ引きをおこないます。 代表者やくじ引きの対象範囲,候補数等は履修者で相談して決めておいてください。 候補の中から図幅を選ぶ際も相談して決めてもらいます。

図幅の地域によっては,簡単には行けない場所もあるでしょう。 そういう場合でも,基本的にここで決まった地域へ行きます。 履修前にくじ運を磨いておいてください。

図幅が決定したら,履修者にはその図幅を 1 冊渡しますので,巡検までに図幅とその他の文献を基に,下調べをしてもらいます。 複数の履修者がいる場合には,手分けして調べると良いでしょう。 その上で,図幅の範囲内で面白そうな観察ポイントを複数選びます。 観察ポイントの設定等については,必要に応じて相談にのりますが,決めるのは基本的に履修者です。 巡検プランの大枠が決まったら,地形図等巡検に必要なものを準備します。 この辺の準備も,履修者主導でおこないます。

巡検前や巡検中には自分たちで調べた情報を基に,その地域の地質や観察しているものについて,教員に説明してください。 そして参加者全員で議論しましょう。 また,巡検中にわからなかったことは,帰ってから調べて,それも教えてください。

この巡検は,教員から「教えてもらおう」と思っても無駄ですし,それでは参加する意味がありません。 なぜなら,教員にとっても初めての地域・初めて見るものである場合が多いと予想されるので, 教えられることなどほとんどないだろうからです。 地質学はどれだけ実際にものを見たかが重要だと考えています。 そこで,参加者全員で見て,考え,議論することを通して,教員も含めた全員の経験を少しでも豊かにしようというのが,この巡検の目的でもあり,目標でもあります。

「国内での地質巡検 」 の楠橋担当分の履修を希望した場合は,以上の巡検の進め方に同意したものと考えます。 同意できない場合は,他の実習の履修を希望してください。 また,何か質問があれば,履修希望を出す前に問い合わせてください。

Field excursion
「糠内」巡検
(北海道幕別町; 2017 年 7 月)
Field excursion
「糠内」巡検
(北海道幕別町; 2017 年 7 月)
Field excursion
「那覇及び沖縄市南部」「糸満及び久高島」巡検
(沖縄県南城市; 2018 年 7 月)
Field excursion
「那覇及び沖縄市南部」「糸満及び久高島」巡検
(沖縄県那覇市; 2018 年 7 月)
Field excursion
「高田西部」とその周辺巡検
(新潟県阿賀町; 2019 年 7 月)
Field excursion
「高田西部」とその周辺巡検
(新潟県新潟市; 2019 年 7 月)
Field excursion
「藻琴山」とその周辺巡検
(北海道弟子屈町; 2022 年 7 月)
Field excursion
「藻琴山」とその周辺巡検
(北海道大空町; 2022 年 7 月)
Field excursion
「大迫」とその周辺巡検
(岩手県八幡平市; 2023 年 7 月)
Field excursion
「大迫」とその周辺巡検
(岩手県八幡平市; 2023 年 7 月)
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