■ 地球科学科とは?
地球科学科(平成16年度以前は、生物地球圏科学科・地球科学系)は、高校での「地学」分野をさらに発展させて学び、研究する学科です。
地球科学科 |
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大学院理工学研究科 博士前期課程 地球進化学コース |
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カリキュラムチェックリスト (クリックするとPDFファイルが開きます)
愛媛大学理学部では、1回生の間に理学全般に関して学び、2回生に進級する時点で数学科・物理学科・化学科・生物科・地球科学科の中から自分の学科を決定することになります。本学科では、2回生までに古生物や岩石・鉱物、地震や隕石といった地球科学一般についての基礎知識を学び、3回生前期で岩石・鉱物学、地質学を主とするフィールド系と、地球物理学を主とする実験系に分かれます。そして3回生後期には各実験室に別れ4回生に進学するまでの半年間で課題研究を進めていきます。4回生ではそれをさらに発展させた卒業研究に移行します。
また、本学科では学科所属の教官の他に、愛媛大学の研究センターであるGRC(地球深部ダイナミクス研究センター)とCMES(沿岸環境科学研究センター)所属の教官も関連分野の講座をもっており、それらの教官の研究室で卒業研究を行うことも可能です。
入試情報については下記のサイトをご覧ください。
1回生前期・「地学ハイキング」
■ スーパーサイエンス特別コースとは?
スーパーサイエンス特別コースは研究分野において世界第一線で活躍できる研究者になることを目的とするコースです。愛媛大学3つのセンターそれぞれに3コースが存在し、学士課程から大学院博士課程までの一貫的教育システムをとっています。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
※ スーパーサイエンス特別コース
■ 時間割(主な専門科目)
地球化学 | 放射性同位元素から地球表層の進化過程を理解する。 |
岩石学 | 火成岩や変成岩の成因や多様性について解説できるようになる。 |
古生物学 | 地球と生命の歴史を化石から導き出すための基礎知識を得る。 |
造岩鉱物学 | 地球の主要鉱物の性質を知り、岩石鉱物の生成条件を解析するテクニックを得る。 |
鉱物物理学 | 地球を構成する物質について隕石からアプローチする。 |
地球環境学 | 地球環境問題に触れながら堆積学、第四紀学の基礎を学ぶ。 |
地質図学演習 | ルートマップや柱状図を作成しながら地質図を作成するのに必要な知識や技能を身につける。 |
地球内部構造論 | 地震学から地球内部構造について理解を深める。 |
固体地球物理学 | 地球内部の状態、物質構成、化学組成、ダイナミクス等についての基礎と現状を把握する。 |
地学英語 | 地球科学の英語教科書を用いながら、専門用語の理解や基礎知識を得る。 |
プレゼンテーション演習 | 地球科学分野の論文読解と発表能力を習得する。 |
地球科学実験 | 様々な先生より各々の分野における基礎実験を学ぶ。 |
地球科学野外実習 | 2泊3日で四国を旅行しながら各地域の地層や岩石を観察する。 |
地質調査法実習 | 山中の施設に宿泊しながら岩石の鑑定やルートマップの作成を行う。 |
これらの講義で学びながら、最終的に卒業研究へと移行していきます。
4回生「測量学実習」 |
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■ 取得可能な資格
資格名 | 概要 | 必要科目 |
中学校教諭一種免許状「理科」 | 中学校で理科を教えるために必要な資格です。 | 学士の称号を有すること。教科に関する科目20単位以上。教職に関する科目31単位以上。教科または教職に関する科目8単位以上。 |
高等学校教諭一種免許状「理科」 | 高等学校で理科系科目を教えるために必要な資格です。 | 学士の称号を有すること。教科に関する科目20単位以上。教職に関する科目23単位以上。教科または教職に関する科目16単位以上。 |
学芸員 | 博物館や美術館で学芸員として働くための資格です。 | 「博物館学T」「博物館学U」「博物館学V」「教育本質論」「生涯学習論」「教育情報・メディア論」「博物館実習」 |
測量士補 | 測量士の補助的仕事をしながら実務経験をつみ、測量士となるための資格です。 | 「測量学」「測量学実習」 |
■ 進路状況
地球科学系では、毎年4割〜5割の卒業生が愛媛大学や他大学の大学院に進学しています。大学院については下記のサイトをご覧ください。また、卒業生の進路状況についての統計データは理学部のサイトを参照ください。
※ 受験生の皆様(愛媛大学サイト内)
※ 愛媛大学理学部